Triomicsは2026年5月27日(現地時間)、腫瘍医や管理スタッフ向けにデータ集約型の業務を自動化するAI活用プラットフォーム構築のため、シリーズBラウンドで2200万ドルを調達したと発表した。この資金調達はBattery Venturesが主導し、Nexus Venture Partners、Lightspeed、Y Combinatorなどの既存投資家も参加した。同社は2021年に設立され、2024年中頃にはシリーズAで1500万ドルを調達している。

腫瘍学の進歩により患者の生存期間が延びた結果、膨大な医療記録が生じ、医療スタッフによるレビューや解読に長時間を要している現状がある。Triomicsのプラットフォームは、臨床試験マッチングや診察準備といったデータ集約型タスクの自動化を支援する。共同創業者であるSarim Khan氏は、数千ページに及ぶ医療記録も確認していると述べた。

Triomicsは、当初、医師が患者に最適な臨床試験を特定することを目的としていたが、大規模言語モデル (LLM) の機能向上に伴いプラットフォームを拡張した。近年では、検証可能な患者サマリー機能を追加し、臨床医がアプリケーションを切り替えることなく、使用中のツール内で主要情報を直接確認できるようにした。これにより診察準備時間が短縮され、腫瘍医は患者との面談時間を増やすことが可能になる。また、がんセンターに義務付けられている政府登録機関への腫瘍レポート提出作業の自動化にも利用されている。

Khan氏によると、汎用的なAIエージェントが基本的なサマリーに優れる一方で、Triomicsのモデルは腫瘍学データに特化して訓練されているため、Memorial Sloan Kettering (MSK) や Yale Cancer Center といった著名な機関で利用されている。患者カルテの要約においては、AbridgeやMicrosoftのNuanceといったAI医療書記が直接的な競合となる。しかし、Triomicsは成長を続けており、過去1年間で企業顧客基盤が4倍に拡大し、年間経常収益は10倍に増加したとKhan氏は説明した。


参考: TechCrunch Funding (アーカイブ) — 2026年5月28日 06:11 (JST)

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