Anthropicのフェリックス・リーゼベルク氏は2026年5月25日(現地時間)、自身が手掛けるAIアシスタント「Claude」の具体的な活用方法をデモンストレーションした。同氏は、2Dフロアプランからインタラクティブな3Dハウスウォークスルーの構築、SNS上の約束を自動追跡する仕組み、さらに20ドルで制作できるハードウェアデバイスの活用事例などを紹介。実生活でのAI応用例を複数提示し、その実践的な側面を強調した。リーゼベルク氏はClaude CoworkおよびClaude Code Desktopのエンジニアリングリードを務める。

リーゼベルク氏は、以前はSlackで開発者ツール構築に5年間従事し、現在はアンソロピックのClaude CoworkおよびClaude Code Desktopのエンジニアリングリードを務めている。今回のデモンストレーションでは、実生活における様々な課題に対し、AIをどのように応用できるかが具体的に示された。

氏が提示した活用事例の一つは、Claude Coworkを用いて2Dのフロアプランをインタラクティブな3Dウォークスルーへ変換し、仮想空間で家具の配置変更まで行うプロセスである。これにより、設計段階での視覚化とシミュレーションが容易になることが示された。また、Twitter(現X)などのSNS上で交わされた約束を自動的に追跡し、リマインダーやタスクとして管理するシステムも構築された。これは、人間関係やビジネス上のコミットメントをAIが補佐する一例として注目を集めた。

さらに、わずか20ドルで製作可能なハードウェアデバイスをClaude Codeで構築する事例も紹介された。これはボタンを押すことでClaudeの動作を物理的に承認するというもので、AIの行動に対する物理的なフィードバック機構としての可能性を示唆する。リーゼベルク氏は、Claudeが自動的にデータを見つけられる状況では、手動入力を避けgo one abstraction layer upという哲学を提唱している。この考え方は、AIに可能な限り抽象度の高い指示を与え、詳細な作業はAIに委ねることで効率を最大化するアプローチを意味する。個人の購入履歴管理においても、自身のメールをデータベースとして活用し、購入品インベントリを自動構築する方法が紹介された。

大規模言語モデル(LLM)であるOpusとSonnet 4.6の使い分けについては、技術的な複雑性よりも、解決すべき問題のスコープ設定能力に応じて判断すべきだとの見解を示した。氏の運用方法では、リアルタイムデータで更新されるダッシュボードに強力なライブアーティファクト(Live Artifacts)機能が活用され、Spotify、Gmail、Calendar、Notionといった外部サービスとのコネクター(Connectors)も多岐にわたって利用されている。コードの評価に関しては、Claudeが生成したコード自体を細かく読み込むのではなく、最終的な出力結果のみでその品質を判断するという実践的なアプローチが採用されている。


参考: Lenny’s Newsletter (アーカイブ) — 2026年5月20日 10:59 (JST)

原文ハイライト

"go one abstraction layer up"

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn