Anthropic (アンソロピック) は2026年4月8日(現地時間)、長期間のエージェント作業に特化したホスト型サービス「Managed Agents (マネージドエージェント)」のアーキテクチャ詳細を公開した。このサービスは、Claudeとそのハーネスで構成される「脳」を、アクション実行のためのサンドボックスやツールからなる「手」、そしてイベントログである「セッション」から切り離す独自の設計を採用している。
Managed Agents (マネージドエージェント) は、モデルの進化に伴い陳腐化する可能性のあるハーネスの仮定に左右されないインターフェースを中心に構築されている。
従来のアーキテクチャでは、エージェントの全コンポーネントを単一のコンテナに配置していた。この構成は、コンテナ障害によるセッション喪失、デバッグ作業の困難さといった課題を抱えていた。さらに、ハーネスがClaudeの作業がコンテナ内に存在するという前提を持つことで、顧客の仮想プライベートクラウドへの接続が困難になるという問題も生じていた。
これらの課題を解決するため、同社はシステムを「脳」(Claudeとそのハーネス)、「手」(アクションを実行するサンドボックスと各種ツール)、そして「セッション」(セッションイベントのログ)に分離する設計を採用した。この分離により、ハーネスはコンテナの外部に配置され、コンテナは障害発生時に容易に再初期化可能な「cattle」として扱われるようになった。また、セッションログが外部に独立して保存されるため、ハーネス自体に障害が発生した場合でも、新しいハーネスを再起動し、ログの最後のイベントから処理を再開することが可能となっている。
セキュリティ面では、Claudeが生成し得る信頼できないコードが、機密性の高い認証情報と同じコンテナで実行されるリスクを排除するための構造が確立された。具体的には、サンドボックスが認証情報に直接アクセスできないよう設計されている。加えて、セッションログはClaudeのコンテキストウィンドウの外部に耐久性のある形で保存されるため、長期間にわたる複雑なタスクにおいても、コンテキスト保持に関する不可逆な決定を回避できるという利点がある。
参考: anthropic.com (アーカイブ) — 2026年5月21日 09:00 (JST)