KPMGは2026年5月18日(現地時間)、監査・税務・法務サービスを世界的に提供するKPMGがAnthropicとのグローバル戦略アライアンスを発表した。この提携により、アントロピックの大規模言語モデルClaudeはKPMGの中核業務プラットフォーム「Digital Gateway」に組み込まれ、全世界の276,000人を超える全従業員がClaudeにアクセス可能となる。導入は税務および法務クライアント向けツールから開始され、業務効率とサービス品質の向上を目指す。
このグローバルアライアンスの一環として、KPMGはアントロピックをプライベートエクイティ (PE) 業界向けの優先パートナーと位置づけた。両社はPEポートフォリオ企業向けに、Claudeを活用した新製品の共同開発を進める。
また、サイバーセキュリティ分野での協業も含まれており、KPMGとアントロピックのチームはClaudeを活用し、重要なシステムの脆弱性を発見し修正する業務に当たる。
KPMGのグローバル会長兼CEOであるビル・トーマス (Bill Thomas) 氏は、本アライアンスが責任あるAIへの共通のコミットメントを反映していると述べた。アントロピックの共同創業者兼社長であるダニエラ・アモデイ (Daniela Amodei) 氏は、KPMGが正確性、説明責任、信頼が不可欠な業界で事業を展開しており、AIにも同じ基準を適用しているとコメントした。
KPMGはすでに米国でのAIおよびデータラボや社内チームにおいて、2年間にわたりClaudeを採用してきた実績がある。今回の提携により、Digital GatewayプラットフォームにはClaude CoworkとManaged Agentsが組み込まれることになり、KPMGの専門家やクライアントはプラットフォーム内でAI機能を直接構築できるようになる。KPMG USの税務バイスチェアであるレマ・セラフィ (Rema Serafi) 氏は、これにより税務規制への適応を支援するAIエージェントの構築が数週間から数分に短縮されたと説明している。
KPMGとテキサス大学オースティン校マコームズ経営大学院 (McCombs School of Business) の共同研究は、AI導入の価値が技術そのものだけでなく、従業員が技術と並行して行う行動に依存することを明確化している。
参考: anthropic.com — 2026年5月19日 09:00 (JST)