OpenAIは2026年5月19日(現地時間)、シンガポール政府のデジタル開発・情報省 (MDDI) との多年度AI提携「OpenAI for Singapore」を発表した。この提携は、シンガポールの国家AI戦略を支援し、経済成長、公共サービス、人材育成におけるAI活用を推進する。S$300 millionを超えるコミットメントを通じて、現地組織へのフロンティアAI導入、次世代AI人材の育成、そして同国全土でのAIの普及に重点が置かれる方針だ。
提携の中核をなすのは、シンガポールに設立されるOpenAI初の米国以外の拠点となるApplied AI Labである。OpenAIは今後数年間で、200人以上の現地技術職を創出し、シンガポールをForward-Deployed Engineersのグローバルハブの一つとする計画だ。Forward-Deployed Engineersは、最先端の研究と実世界への導入の接点で活動し、企業が抱える課題の解決や新たな価値源の創出を支援する役割を担う。
Applied AI Labは、公共サービス、金融、ヘルスケア、デジタルインフラといったシンガポールのAIミッション優先事項に沿った作業を支援する。シンガポール拠点のチーム拡大に伴い、オフィススペースも拡充される見込みだ。
AI人材育成の取り組みとして、OpenAIは教育省やGovTechと連携し、AIを活用した学習ユースケースやツールの開発に取り組む。特に母国語学習のインタラクティブサポートが重視される。さらに、OpenAI Academyのシンガポール支部やCodex for Teachersハッカソンを通じて教育者を支援し、Forward-Deployed Engineerトレーニングプログラムを開始して現地AI導入人材の育成を図る。また、National AI Impact Programmeにも参加し、Codexを活用してテクノロジー分野の労働力全体のAI能力を深化させる予定だ。
より多くの人々や企業がAIから恩恵を受けられるよう、AIネイティブスタートアップ向けアクセラレータープログラムの検討や、マイクロアントレプレナーおよび中小企業向けワークショップでの協力も行う。これらの取り組みは、創業者によるAI構築、中小企業による業務改善、顧客サービス向上といった実用的な導入に焦点を当てる。
参考: OpenAI Blog — 2026年5月16日 00:00 (JST)
原文ハイライト"Introducing OpenAI for Singapore"