Googleは2026年5月18日(現地時間)、フロンティアインテリジェンスとアクションを組み合わせた最新のモデルシリーズ「Gemini 3.5」を発表した。同シリーズの最初のモデルとして「Gemini 3.5 Flash」をリリースし、本日よりグローバルで提供を開始する。エージェントとコーディングの領域でフロンティア性能を発揮し、複雑な長期タスクにおける高速性と性能のバランスが特徴である。
Gemini 3.5 Flashは、エージェントとコーディング向けにフロンティア性能を提供するモデルとして、Gemini 3.1 Proを上回る結果を示している。具体的には、Terminal-Bench 2.1で76.2%、GDPval-AAで1656 Elo、MCP Atlasで83.6%、多モーダル理解ではCharXiv Reasoningで84.2%のスコアを達成した。出力トークン/秒は他のフロンティアモデルと比較して4倍速く、またコストは他のフロンティアモデルの半分以下になる場合もある。
本モデルは本日より、GeminiアプリとGoogle SearchのAI Modeを通じて一般ユーザーに提供される。開発者向けにはGoogle Antigravity、Google AI StudioおよびAndroid StudioのGemini APIで利用可能。企業向けにはGemini Enterprise Agent PlatformとGemini Enterpriseで提供される。Googleは現在、Gemini 3.5 Proの開発も進めており、来月には展開を予定している。
Gemini 3.5 Flashの機能は、すでに複数の業界パートナーで活用されている。Shopifyは長期的な複雑なデータ分析にサブエージェントを並行して実行し、より正確なマーチャント成長予測に利用。Macquarie Bankは複雑な書類からの情報抽出と推奨事項作成により、顧客オンボーディングの加速を検証している。SalesforceはAgentforceに本モデルを統合し、複数のサブエージェントを展開して複雑な企業タスクを自動化している。Rampは多モーダル理解と履歴パターン分析により、請求書のOCR精度を向上。Xeroはサプライヤー特定などの煩雑な管理タスクを自律的に管理するエージェントを展開している。Databricksは、データセットからの情報監視、問題診断、解決策提案にエージェントワークフローを利用している。
さらに、Gemini 3.5 FlashはGeminiアプリとSearchのAI Modeでデフォルトモデルとして機能する。個人向けAIエージェント「Gemini Spark」にも活用され、Trusted testersへのロールアウトが本日より開始され、来週には米国のGoogle AI Ultra購読者向けにベータ版が提供される計画である。本モデルは、Frontier Safety Frameworkに則って開発され、サイバーおよびCBRNセーフガードを強化している。
参考: Google AI Blog — 2026年5月19日 09:00 (JST)