Crunchbase Newsは2026年5月14日(現地時間)、4月の米スタートアップ投資活動において、アンドリーセン・ホロウィッツ (Andreessen Horowitz) やコスラ・ベンチャーズ (Khosla Ventures) といった設立されたベンチャーキャピタル (VC) や、Google、Amazonなどのテック大手が、最も活発な投資家として上位に名を連ねたと報じた。特にAI分野では、スタートアップに対する投資額と評価額が指数関数的に高まっており、資金調達市場全体で高水準の活動が見られている。
スタートアップへの資金供給は、数百万ドルから数千万ドル規模の標準的なシードおよびベンチャーラウンドが安定して行われる一方で、AI分野のリーダー企業は、より大規模な投資と評価額を確保している。これにより、資金調達市場では著名VCに加え、新興の投資家やメガキャップの戦略的投資家からも継続的な活動が見られている。
ベンチャー投資家の中で、500万ドル以上のスタートアップ資金調達ラウンドに最も多く参加したのは、Y Combinatorで11件だった。同社はインキュベーションしたスタートアップのフォローオンラウンドに非リード投資家として参加するモデルで知られる。コスラ・ベンチャーズとFirst Round Capitalがそれぞれ9件で2位に並び、NeoとGeneral Catalystがそれぞれ7件で続いた。Neoはサンフランシスコを拠点とするインキュベーターで、Y Combinatorと類似の投資モデルを持ち、フォローオンラウンドへの参加権を確保している。また、多様性と包摂性を重視し、LGBTQ+コミュニティとの強いつながりを持つゲインジェルズ (Gaingels) も6件の取引で上位に入った。ゲインジェルズのフォローオンラウンドは、平均取引規模の拡大に伴い大規模化している。
リード投資家に焦点を当てると、4月に500万ドルを超えるラウンドでリードまたは共同リードを務めた件数では、コスラ・ベンチャーズが7件でトップだった。アンドリーセン・ホロウィッツが5件でこれに続いた。
投資総額で最も支出の多いリード投資家では、順位が変動した。GoogleはAnthropic への100億ドル投資(追加で300億ドルの可能性を含む)により、単独で最大のリード投資家となった。Amazonもアントロピックに50億ドルを投資しており(コンピューティングパワーに関する提携の一環として、追加で200億ドルの可能性を含む)、2位に位置した。その後に続くのは、ドライブ・キャピタル (Drive Capital) とアクセス・インダストリーズ (Access Industries) の2社で、AIデータおよびコンピューティングプラットフォームのヴァスト・データ (Vast Data) の10億ドル規模のシリーズFラウンドを共同リードした。ヴァスト・データの評価額は300億ドルである。
4月の活発な投資家データは「減速」を示すものではないものの、トップのディールメーカーによる取引件数は3月よりもやや少なかった。AIへの熱意が衰えず、大規模な取引が引き続き行われていることから、これが投資家の意欲の変化を示す指標であるかどうかは明確ではない。Crunchbase Newsは、月ごとの変動を過度に解釈することを避け、さらなる集計が投資環境の広範な変化を示すかどうかを見守る姿勢を示している。
参考: Crunchbase News — 2026年5月14日 20:00 (JST)
原文ハイライト"Vast Data at a $30 billion valuation"