予測市場スタートアップのKalshi(カルシー)は2026年5月7日(現地時間)、シリーズFラウンドで10億ドルを調達し、評価額が220億ドルに達したと発表した。同社はわずか5ヶ月前のシリーズEラウンドで110億ドルの評価額を得ており、今回の調達で評価額が2倍になった。今回のラウンドはCoatue(コーチュー)が主導し、Sequoia(セコイア)、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)、Paradigm(パラダイム)といった投資家が参加した。Kalshiは年間売上が15億ドルを超えるとBloombergに述べている。
Kalshiは、ユーザーが未来の出来事の結果を予測できる市場プラットフォームを提供している。その対象は、Met Galaでの有名人の服装や次のスポーツの試合結果といったエンターテインメントから、より経済的・政治的なイベントの予測まで多岐にわたる。このプラットフォームは、市場メカニズムを通じて集合知を形成し、不確実性の高い事象に対する予測精度を高めることを目指している。
今回の評価額220億ドルへの倍増は、同社の急成長ぶりを鮮明に示している。特に過去6ヶ月間で、機関投資家によるプラットフォーム上での取引は800%の伸びを記録したと、同社のブログ投稿が明らかにしている。Kalshiは、米国の規制下の予測市場活動の90%をホストしていると主張しており、その市場支配力は高いとみられる。
Kalshiの成功は、米国における規制当局との関係性を構築してきたことにも起因する。Kalshiは、米商品先物取引委員会(CFTC)の監督下で、規制対象のデリバティブ取引所として運営されている。Kalshiは「経済的事象」と称する事柄に提供範囲を限定することで成功を収めているとし、特定の政治的または社会的なイベントへの賭けは提供していない。
対照的に、競合のPolymarketは、規制対象外のデリバティブ商品を提供したとして、2022年に規制当局から禁止措置を受けたと報じられている。Polymarketは現在、残りの事業制限を解除するよう取り組んでいる。
有力ベンチャーキャピタルからの継続的な資金調達は、予測市場の将来性に対する期待を反映している。Coatue、Sequoia、Andreessen Horowitz、Paradigmといった名だたる投資家がKalshiのラウンドに参加していることは、この分野がビッグデータやAI技術と結びつくことで、市場に影響を与える可能性を秘めていると彼らが判断していることを示唆する。Kalshiは、新たな資金をプラットフォームの機能拡充、対象イベントの多様化に充てるとしている。
参考: TechCrunch Funding — 2026年5月8日 03:02 (JST)
原文ハイライト"Kalshi doubles valuation in 5 months, hitting $22B"