Anthropic は2026年10月14日(現地時間)、Claude PlatformのAPIに関する複数の更新を発表した。主力モデル「Claude Opus 5.5」の高速処理モード「Fast mode」が研究プレビューを終了し、利用申請が不要となった。同時に、高頻度かつ低レイテンシのワークロードに特化した新モデル「Claude Haiku 5.5」をリリースし、既存モデル「Claude Sonnet 5.5」のプロンプトキャッシュ読み取り価格を引き下げた。また、APIリクエストのトレーシングを可能にするOpenTelemetryエクスポート機能のベータ提供も開始した。

アンソロピックは2026年10月15日(現地時間)に、「Claude Opus 5.5」のFast modeが研究プレビューを終え、利用申請なしで利用可能になったと発表した。この変更により、Claude Opus 5.5へのリクエストはfast-mode-2026-02-01ベータヘッダーを必要とせず、すべての利用ティアでFast modeのデフォルトレート制限が適用される。なお、Claude Opus 5およびClaude Opus 4.8のFast modeは引き続き研究プレビュー段階にある。

2026年10月7日(現地時間)には、新モデルClaude Haiku 5.5 (claude-haiku-5-5)を公開した。このモデルは1Mトークンのコンテキストウィンドウと128kの最大出力トークンを備え、effortパラメータによる適応的思考に対応する。Claude API、Amazon Bedrock、Claude Platform on AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryで利用可能となる。これに伴い、Claude Sonnet 5.5のプロンプトキャッシュ読み取り価格は100万トークンあたり0.20 USDから0.10 USDに改定された。

同日、PythonおよびTypeScriptのSDKには、ブラウザ使用ツール (browser use tool) とコンピューター使用ツール (computer use tool) のクラスがベータ版として追加された。これらのツールは、ユーザーが定義したブラウザやデスクトップ自動化ロジックと連携し、SDKがツールループ、URLおよびファイルポリシー、承認コールバックを管理する。

2026年10月14日(現地時間)には、OpenTelemetryエクスポートのベータ版が提供開始され、Messages APIリクエストとClaude Managed Agentsセッションを監視バックエンドでトレースできるようになった。Claude SDKはPython、TypeScript、C#、Go、Java、PHP、Rubyでスパンを発行する。また、Claude Managed AgentsのスケジューリングされたデプロイがClaude Platform on AWSで利用可能となった。

コンプライアンス関連では、2026年10月15日(現地時間)にCompliance APIがclaude.aiで保存されたInstructions for ClaudeとCoworkのGlobal instructionsを返すよう変更された。また、2026年10月8日(現地時間)には、Compliance APIが統合されたClaudeエクスペリエンスからのチャットも返し、Claude DocsドキュメントをWordファイルとしてダウンロードする機能もベータ版で追加されている。これらの機能はClaude Enterprise組織向けに提供される。

APIの機能拡張として、2026年10月6日(現地時間)にはModels APIにcapabilities.server_toolsフィールドが追加され、各モデルがweb searchやcode executionツールを受け入れるか確認できるようになった。2026年10月5日(現地時間)には、Models APIにcapabilities.thinking.types.disabledフィールドが追加され、各モデルが思考をオフにする設定を受け入れるか報告する。さらに、2026年10月1日(現地時間)にはModels APIにlineフィールドが加わり、モデルが属するモデルラインを返却することで、IDを解析せずにモデルをグループ化する用途に利用できる。

Claude Managed Agentsでは、2026年10月9日(現地時間)に動的ワークフロー (dynamic workflows) のベータ提供が開始された。これにより、エージェントが複数のエージェントを実行するワークフローを作成し、バックグラウンドで実行できるようになった。さらに、2026年10月7日(現地時間)には、制限されたネットワーク環境におけるweb_searchおよびweb_fetchツールのセキュリティが強化され、エージェントがフェッチできるURLはセッション内に既に出現したものに限定されるようになった。

2026年9月30日(現地時間)には、Python SDK 1.10.0以降など複数SDKおよびant CLI 1.37.0で、Admin APIの組織情報、メンバー、APIキー、レート制限、コンプライアンス設定などに関するメソッドがベータ版を終了し、正式版として提供開始された。


参考: docs.anthropic.com (アーカイブ) — 2026年10月15日 09:00 (JST)

原文ハイライト

"Fast mode is out of research preview for Claude Opus 5.5"

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