Simon Willison's Weblogは2026年10月12日(現地時間)、プログラミング言語Pythonの最新版3.15がリリースされたことを報じた。記事では、3.15の主要な新機能として、PEP 810に基づく明示的な遅延インポート、内包表記でのアンパック構文、そして新しいサンプリングプロファイラ「Tachyon」が紹介されている。また、筆者のSimon Willison氏は、Python 3.10のサポート終了に伴い、自身のオープンソースプロジェクトでPython 3.11の機能の利用を開始する方針を示した。

Python 3.15は、3.14および3.15のリリースマネージャーであるHugo van Kemenade氏によってキュレートされた新機能を含んでいる。

新機能の一つであるPEP 810由来の明示的な遅延インポートは、lazy import構文を用いることで、モジュールが実際に使用されるまでインポートを遅延させる。Simon Willison氏は、自身のLLM CLIツールにおける、重い依存関係を持つプラグインによる起動コストの増大という課題に対し、この遅延インポートが直接的に起動コストの削減に寄与すると指摘している。

PEP 798によって提案された内包表記でのアンパック構文も導入された。これは、リスト、セット、辞書などのコレクションにおいて、[*sublist for sublist in lists]のような記述で、より簡潔なデータ展開を可能にする。

さらに、新しいサンプリングプロファイラ「Tachyon」(profiling.sampling)が標準ライブラリに統合された。これは、実行中のプロセスから定期的にスタックトレースを捕捉することで、低オーバーヘッドでシステムの深い洞察を提供する。従来のトレーシングプロファイラcProfileはprofiling.tracingに名称変更された。

Miguel Grinberg氏の調査によると、Python 3.15の性能は3.14と概ね同等であるものの、実験的なJIT(Just-In-Time)コンパイラがフィボナッチテストにおいて標準の3.15インタープリタより1.2倍の性能向上を示した。

Simon Willison氏は、パッケージマネージャーuvを用いてPython 3.15へアップグレードする手順を詳細に説明している。具体的には、uv self updateでuv自体を更新後、uv python install 3.15でPython 3.15をインストールし、uv python pin --global 3.15でデフォルトバージョンとして設定する。

Python 3.15のリリースに伴い、2021年にリリースされたPython 3.10は公式にサポートを終了した。Simon Willison氏は、自身のオープンソースプロジェクトでサポートされている全てのPythonバージョンに対応する方針のため、3.10のサポート終了を受けてPython 3.11の機能を取り入れることができるようになった。

Python 3.11で導入された主な機能には、tomllibの利用可能性、asyncioにおけるTaskGroupとtimeout()の追加、datetime.UTCエイリアスの導入などが挙げられる。SQLiteサポートも大幅に強化され、setlimit()、getlimit()、create_window_function()、blobopen()、set_authorizer(None)といった機能が追加された。また、Pythonの型付けシステムも多くの改善が施されている。Simon Willison氏は、自身のDatasette、click-app、datasette-plugin、python-lib、llm-plugin cookiecutter templatesなどのプロジェクトにPython 3.11の改善を順次導入していく計画である。


参考: Simon Willison’s Weblog (アーカイブ) — 2026年10月13日 03:15 (JST)

原文ハイライト

"Lazy imports directly address this startup cost."

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