Periodic Labs(ピーリオディック・ラボ)は10月8日(現地時間)、ポッドキャスト「Latent Space」に出演。共同創業者であるリアム・フェダス氏とエキン・ドグシュ・クブク氏が、AI科学者の開発アプローチと「合成超知能 (synthesis superintelligence)」の構想について語った。同社は、AIを現実世界の物理実験と結びつけることで、科学的発見の新たな地平を切り開くことを目指している。
Periodic Labsは、AIシステムがインターネット上の既存データだけでなく、物理的な実験を通じて現実世界と相互作用することで、新たな知識を創出する独自のアプローチを提唱している。
フェダス氏とクブク氏は、科学的発見には単なる知性だけでは不十分であり、着想されたアイデアが現実と一致するかを検証する反復プロセスが不可欠であると強調した。彼らは、AIが理論だけでなく、物理世界での試行錯誤を通じて学習し、発見を加速させる可能性に言及した。
同社は、物理実験に基づく強化学習、AIを活用した材料特性評価、高度なシミュレーション、密度汎関数理論 (DFT)、そして高スループットラボを統合したシステムを構築している。このシステムは、科学を行うプロセス全体から学習し、ノイズの多い物理実験データからの高精度な推論を可能にするという。Periodic Labsは、あらゆる実験装置に「140 IQ」を与えることを目標としており、自律的な実験を通じて、通常であれば数十年を要する科学的試行錯誤の期間を数カ月にまで圧縮できる可能性を示唆している。
フェダス氏とクブク氏は、特に未解決の課題が残る物理学と材料科学分野において、「マターコンパイラ」としての合成超知能を実現することを目指している。この技術は、室温超伝導体、新たな磁石、次世代電池、さらにはより効率的な計算手法に繋がる新材料の発見を加速させると期待されている。Periodic Labsは、ChatGPT、DeepMindのGNoME、OpenAIのOperator (Agent)の開発者、ニューラル注意機構の先駆者、そしてMatterGenの共同制作者など、多様な経歴を持つ専門家を集結させている。彼らは、AI、化学、物理学、およびカスタムハードウェアの専門知識を横断する自律型ラボの規模拡大に積極的に取り組んでいる。
参考: Latent Space — 2026年10月9日 01:27 (JST)