Supabaseは10月2日(現地時間)、年次イベント「Supabase Select」において、コーディングエージェント向けの新たなツール群を発表した。これらのツールにより、エージェントはコードベースからバックエンド設定、ローカル環境での変更テスト、アプリケーションサービスのデプロイを直接管理できるようになる。さらに、アプリケーション内でサインイン済みユーザーとして機能するためのMCPサーバー機能も導入する。

発表された新ツール群は、主に以下の機能を含む。

Agent-ready local developmentは、ローカル環境のSupabaseをDockerデーモンなしでネイティブプロセスとして動作させる機能を提供する。これにより、Claude CodeのサンドボックスやCIランナーなどでも利用可能となる。また、ディレクトリごとに複数のローカルSupabaseインスタンスを同時に実行できる。この機能は現在アルファ版として提供されている。

Declarative Schemas 2.0では、開発エージェントがデータベーススキーマをSQLファイルとして編集できる。新しい差分エンジン「pg-delta」がこれらのファイルからマイグレーションを生成するため、スキーマ管理の効率化が見込まれる。また、認証プロバイダやAPI制限などのプロジェクト設定も「config.toml」ファイルで管理できるようになり、supabase config pullコマンドでダッシュボード上での変更をコードに同期することも可能だ。

Supabase Computeは、長時間の実行を必要とするサービスやエージェントをデータベースと同じプロジェクト内で動作させる機能を提供する。あらゆるプログラミング言語に対応し、メモリとCPUの選択が可能で、完全なLinux環境が利用できる。公開HTTP URLを持つサービスとして、またはデータベースキューからのバックグラウンドジョブ用のプライベートサービスとしてデプロイできる。この機能は現在プライベートアルファ版での提供で、利用にはウェイティングリストへの登録が必要となる。

Your app’s MCP serverは、ユーザーのエージェントがアプリケーションと連携するためのMCP(Machine-readable Conventional Protocol)サーバーを、Supabaseプロジェクト内にデプロイできる機能である。このサーバーはカスタマイズ可能であり、既存のRLS(Row Level Security)ポリシーが適用されるため、ユーザーエージェントは許可されたデータのみにアクセスできるよう設計されている。


参考: Supabase Blog (アーカイブ) — 2026年10月2日 10:15 (JST)

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